ある脚本家の女性観
脚本家デヴィッド・ルヴォー氏は対談の中で次のように語っています。
ルヴォー 売れるかどうかを推進するのは女性である。秘密の権力を握っているのは女です。 でも女性に媚びてるものを女性が喜ぶとも限らない。そこは凄く女性は厳しく見ていますよ。女は他の女を好まないっていう複雑さがあるから。
木内 たいへんむずかしい真実です(笑)。
ルヴォー 「女としてひとくくりにされた」っていう気持ちにさせないように凄く気を付けないといけない(笑)。一方、男は男同士でくくられるのが好きじゃないですか。女性が男に「男って」って言うのを、男はそう言われて密かに喜んでるんじゃないか(笑)。でも男に、「女って」「女はこうだ」とか言われたら、女性はみんな嫌ですよ。 (ほぼ日刊イトイ新聞2014/6/13)
弁護士が売れるかどうか決めるのは依頼者です。弁護士の秘密の力を握るのは依頼者です。が依頼者に媚びる弁護士を依頼者が喜ぶとは限りません。依頼者は厳しく見ています。「依頼者は他の依頼者を好まない」っていう複雑さがあるから。とにかく「依頼者としてひとくくりにされた」という気持ちにさせないように気を付けないといけません。一方、弁護士は弁護士同士でくくられるのが好きかもしれない。依頼者が弁護士に「弁護士さんって」って(良い文脈で)言うのを密かに喜んでいるのかもしれない。でも弁護士から一般論で(悪い文脈で)「依頼者ってさあ」「依頼者はこうだよね」とか言われて一般論を自分に単純に当てはめられたら、おそらく、その依頼者は怒ると思う。一般化できない依頼者の「人格としての個性」や「個としての実存」を尊重しつつ仕事をしていくこと。法規範適用を業とする弁護士が誠実に実行していくのは難しい技ですね。