とりあえず取りかかる・複数の仕事を並行する
「ジゴワットレポート」に以下の記述。
幾多のビジネス書にも書いてることだが「仕事ができない人」は「とりあえず取り掛かる」をしない。慎重を気取って、ゆっくり準備して、一発で完成形を目指そうとする。「自分にとっての完成は上司にとっての未完成」であって、見積書の作成も、企画の立案も、何もかも、まずは「とりあえず」やってみて、その時点で上の反応をもらった方が良い。自分の中でいつまでも試行錯誤してもそれが良い結果に繋がることはほとんどない。「とりあえず」やってみないと分からない準備というものもあり例えば、いざ企画書を作り出したタイミングで「あー!これは昨年のあの数字も必要だ!どこにあるんだ?」みたいになる。しかも、その必要な数字は、よりにもよって他の担当者や他部署が持っていたりするので、そこから拾うのに時間がかかってしまう。仕事において完璧な準備というものは非常にハードルが高いので「取りあえず」やってみて、いくつもの準備と実行を同時進行するべきである。
弁護士も仕事が遅い人は「とりあえず作業に取り掛かること」をしない。期日間の時間を浪費し直前の一発で完成を目指そうとする。しかし、それは効率が悪い。「現在における完成」は「最終形にとっての未完成」であれば良い。次回期日に向けての準備は期日直後から始めた方が良い。準備書面の作成も依頼者との打ち合わせも証拠収集も全てとりあえずやってみて更なる準備をすれば良い。直前に集中したって良い結果に繋がることはありません。とりあえずやってみないと分からない準備が存在するからです。書面を書き出して初めて文献を調べ直さないといけない場面も生じます。締め切り直前に準備をするのは大変なので余裕をもって「とりあえず」作業して、いくつもの準備を「同時進行させる」ほうが絶対に良い。これが効率よく複数の仕事を進めてゆくコツです。