久留米版徒然草 Vol.159

ハイデガーの存在

関心がある人は普通いないと思うが、今日は1889年に(20世紀最大の哲学者と評価される) ハイデガーが誕生した日である。人間の存在構造を「時間」として(クリアに・極めて難解に)表現した功績は(ナチス政権に親和性があったとしても)絶対に消えるものではない。彼も1889年9月26日 – 1976年5月26日という「時間」の中でだけ「存在」したんですね。「死への存在」なるハイデガーの人間の捉え方には批判も多い。死を意識しない者を「非本来的あり方」と規定するのは確かに変だと思う(彼は「上から目線」が酷すぎるのだ)。「死はおまけに過ぎない」という見解(サルトル)の意義も良く判る。ま、世間人はあまり考えすぎないほうが良いんでしょう(笑)。

前の記事

古賀の散歩

次の記事

実存と構造(@虎に翼)