久留米版徒然草 Vol.111
メタメルフォーゼ
上野の森美術館「ミラクルエッシャー展」の図録を友人から送ってもらった。感謝。
著名な作品の他に初見の画が多く見入ってしまう。数学者や科学者を魅了したエッシャー。私は建築のロマネスク様式に通じるものを感じた。生命現象の象徴たる「絡み合い・繰り返し・少しずつの変化」こそエッシャーの真骨頂なのだ。(以下、八女高同級生の東君と議論)
H 僕はエッシャー作品の中では(騙し絵的なものよりも)「メタモルフォーゼ」と題する、図柄が少しずつ変化する作品が好きですね。哲学的な、とても深いものを感じる。
A メタモルフォーゼ!いいよね。WW2と両親の死。エッシャーは当時41歳。
H 合理性の中に埋め込まれた物凄い不合理性。生命のように一見自然なような形で、少しずつ変化して全てが繋がっていく。合理性だけで人を感動させることは出来ないと思う。
A 確かに。合理性だけならそれこそPCのアルゴリズムで事足りる。