久留米版徒然草 Vol.218

相手方から学ぶ

仏典でダイバダッタはシャカを疎ましく思い殺そうと企てた悪人として描かれます。しかし「法華経」(提婆達多品)においては、シャカが「自分が悟りを開くことが出来たのはダイバダッタがいてくれたおかげだ」と感謝する姿を描いています(則武海源「法華経入門」角川選書125頁)。
 優秀な相手方代理人と引き合いになった時は「この人から多くを学ぼう」と考えるべきです。その大前提の上で、ある程度年季を積んで過去を振り返ることができるようになった時には「自分が実務家として能力を磨くことができたのは引き合いになった弁護士の真摯な訴訟活動の相手方をさせていただいたからだ」と考える方が心の実りが多いようですね。(以下fb友との議論)
1 レインボーマンの歌に「ダイバダッタの魂宿し」という歌詞があったのを思い出した!
2↑あれはパロディばい。レインボーマンの師匠を「ダイバダッダ」としている。凄い名前。
3 競合との切磋琢磨により自社が鍛えられた面は否めませんね、確かに。
4↑業界にもダイバダッダのような相手がいたと察します。
5↑まだまだ痛みの方が強く「感謝」までには至っておりませんが、冷静に考えると感謝すべき対象ですし、いつか感謝にまで昇華させられるよう人間的に成長したいと思います。
6 私には「弁護士業務構造的に」相手方になる確率の非常に高い先生がいますね。私は相手方からあまり学んでないので修行不足です。インドの山奥にでも行くべきか?
7↑インドまで行かなくても高尾山くらいで良いのでは?(笑)。

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