久留米版徒然草 Vol.200

生命は継がれてゆく

昨年視た「寅に翼」の終わり方が気になった。主人公の死をすっとばし娘のその後を描いていた(主人公の死は額縁に入った白黒写真で暗示されるだけ)。腑に落ちない終わり方であった。それが腑に落ちたのは大河ドラマに引きずられて「源氏物語」(抜粋)を読んでいた時。主人公の死が直接には描かれず次世代の物語が続く。おそらく「誰でも何時かはこの星にサヨナラをするときが来るけれど生命は継がれてゆく」(@竹内まりや)という真理を表現しているのではないかと感じました。次の世代がたくましく生きていることこそは玄冬に入る者にとっての希望なんですね。納得。

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