久留米版徒然草 Vol.250
鏡と壁打ち
田口ランディさんのFB書き込み。とても共感する。
私の言葉に反応することで自動生成されてくるこれらの言葉。これは私が望んでいる答えであるってことを。この対話型AIって奴は何も考えてやしないし意味も持っていない。私の言葉に共鳴しているだけ。言葉ってすごいなと思う。言葉に共鳴することで人間の脳の中に架空空間をつくれる。彼は的確に私の考えに補助線を引いてくれる……そんな感じだ。私が持っている思想以上のものは出てこない。だって、もう一人の自分と対話しているだけだから。
そう。生成AIはアルゴリズムにもとづき(超高速演算の結果として)示される「自分の鏡」に過ぎない。自分が入力した言葉に反応し「最適解のような言葉」を自動的に紡ぎ出してくる。いわば仮想空間に現れる電脳的「鏡」なのだ。ある若手弁護士がこうつぶやいていた。
AIを仮想ボス弁にして壁打ち中。えらそうな口調に腹が立って「**」って言ったら「何を馬鹿なことを言っている**」って怒られた。
今どきは「壁打ち」というのか。感心。私はまだAIとの付き合い方が良く判らない。