久留米版徒然草 Vol.158

古賀の散歩

古賀市立歴史資料館まで足を延ばして「井上泰幸のセカイ展」を拝見。(2024/9/8)

映画で観ていた岩田屋ロケセット(実物大)が見事に復元されている。感動。

足を延ばして海へ。玄界灘の青い空。海で遊ぶ子供たち。

 丸山豊先生の論考を思い出す。

福岡市を要にしてマリンブルーの玄界灘に羽をひろげた地区を筑前とよび、有明海の暗紫色のうるおいが滲透した久留米・柳川・大牟田をつつみこんだ広大な農村地帯を筑後ととなえる。2つの国の地理的な隔たりはわずかであるが、天候にも・気質にも・方言にもはっきりとした違いがある。だから私たちは2つの国のイメージを大胆に筑前は砂の世界であり筑後は泥の領域であると呼ぶことができる。砂の身がるさ・泥の重さ。砂の風土は砂にふさわしい画家を育て、泥の風土は土と艶とに似つかわしいタブローを産んだ。

私は泥の重さをひきずる者ですから時に砂の身軽さを羨ましく思うことがありますね。

前の記事

宮沢賢治の命日

次の記事

ハイデガーの存在