2007年8月29日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 医者 拘置所への閉じ込められ体験 弁護士になって間がない頃、間違って拘置所に閉じ込められたことがあります。面会終了時刻30分前頃に接見を始めたのですが、意外に時間がかかってしまい、40分位経って待合室から外に出ようとしたら、自動ドアが開かないんですね。ど […]
2007年7月21日 / 最終更新日 : 2023年10月30日 webmaster 医者 借金の現象学(罪業妄想・貧困妄想・心気妄想) 芝伸太郎氏は鬱病の本質をこう説明します(「日本人という鬱病」人文書院)。 慢性的借金状態に追い込まれ苦しいながらも借金を返す努力だけは決して放棄しようとしない人、これが鬱病者である。この状態を何とか最後まで持ちこたえ […]
2007年5月29日 / 最終更新日 : 2023年2月7日 webmaster 医者 世間的思い込みとパターン認識 現代社会では「血液が酸素を運んでいる」事実は中学生でも知っていますが、これを発見したマイヤーの発想がどれほど凄いものであるか、あまり認識されていません。マイヤーが著書「血液ガス」を発表した1857年当時「液体が気体を運ん […]
2007年4月28日 / 最終更新日 : 2023年11月7日 webmaster 医者 医療面接における状況配置 画像診断の発達で医療面接や身体観察の重要性が低下したかのように思われがちですが、そんなことはありません。理化学検査や画像が教えてくれるのは「点」としての断片的な情報。「面」として身体の状態を医師に教えてくれるのは患者の言 […]
2007年3月11日 / 最終更新日 : 2023年10月18日 webmaster 医者 専門性と知識範囲 世間の人は法律の専門家である弁護士は法律について「何でも知っている」と誤解しています。確かに弁護士は司法試験に合格し司法修習も経ています。こういう誤解を受けるのも故無きことではありません。しかし、かかる見方は単なる幻想に […]
2007年2月12日 / 最終更新日 : 2024年2月24日 webmaster 医者 勝ち組と負け組の二極化 「業界」としての医者の世界と弁護士の世界には似た面が多数あります。狭き門をくぐった者に対して与えられた豊かな生活。その豊かな者の集まりたる業界団体(医師会と弁護士会)。繁栄を享受してきた二つの業界に対し強い政治的圧力がか […]
2007年1月16日 / 最終更新日 : 2022年12月8日 webmaster 医者 原子からイオンへの成長 ナトリウムの原子番号は11です(ゆえに電子11個で中性です)。これに対し電子は第1軌道の2個と第2軌道の8個、計10個で安定しようとします。そこでナトリウムは電子1個を放出してナトリウムイオン(陽イオン)になりたがる性質 […]
2006年12月9日 / 最終更新日 : 2023年11月7日 webmaster 医者 社会生活への適応不安 尊敬する精神科医・富田伸先生(久留米市大善寺町)は著書「精神科医というビョーキ」(西日本新聞社)の中で以下のように述べておられます。(46頁) 少なからずの精神科医は自らの抱えている精神的問題(あえてそれをビョーキと呼ぼ […]
2006年11月23日 / 最終更新日 : 2023年5月28日 webmaster 医者 客観証拠に裏付けられた主観的世界構成 万葉の歌人である山上憶良は74歳で死の床につき「もし聖医神薬に逢ったら体を切り開いて百病を探し膏肓という奥深いところまで訪ねていって病気が逃げ隠れしている様子をはっきりさせたい」と述べたと言われます。山上憶良は「病気の原 […]
2006年10月18日 / 最終更新日 : 2022年12月20日 webmaster 医者 生理学・病理学・治療学 クロード・ベルナールは医学の各部門を「生理学」「病理学」「治療学」と分類し、これを実験によって研究する方法論を確立しました(「実験医学序説」岩波文庫)。この本が出版されたのは1865年、日本は未だ江戸時代です。クロード・ […]