5者のコラム 「学者」Vol.111
語り得ぬことについては沈黙しなければならない
1 H氏はこのコラムの作者である。
2・1 H氏は昭和37年に福岡県に生まれた。
2・2 H氏は小中学校を卒業して地元の県立高校に進学した。
2・3 H氏は水城学園という予備校にて1年浪人した。
3 H氏は大学の社会学部というところで哲学を学んだ。
4・1 H氏は平成3年に司法試験に合格した。
4・2・001 この間の経緯は他人様に知られたくないらしい。
5・1 H氏は平成4年に司法修習生になった。
5・2 前期後期とも湯島で、実務修習は熊本であった。
6 H氏は平成6年から弁護士をしている。
7・1 H氏は平成18年から「5者のコラム」を書いている。
7・2 5者とは医者・学者・役者・易者・芸者を指すようだ。
7・3・1 H氏はこれを1000本書くことを目標にしている。
7・3・2 H氏は現時点で663本のコラムを書いている。
7・4・001 何故こんなことをしているのか他人に知られたくないらしい。
8・1 H氏の外形的な事情については明晰に語り得る。
8・2 その余のことについては容易に語り得ない。
9 語り得ぬことについては沈黙しなければならない。
(ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」を参考に構成したパロデイ)