5者のコラム 「易者」Vol.63
弁護士の「牛」的成長過程
「十牛図」は禅宗寺院において雲水が悟りを得る過程を表現しています。
1尋牛(牛を探し始める図)自分を知る旅に出かけます。
2見跡(牛の足跡を発見する図) 自分を知るきっかけを見つけます。
3見牛(牛の姿を見つける図)自分自身と向き合うことになりました。
4得牛(牛を捕まえる図)自分とは何か?悩んで自分と闘います。
5牧牛(牛を飼い慣らす図)自分自身を知ることが出来ました。
6騎牛帰家(牛に乗り故郷に帰る図)もう大丈夫、自信がつきました。
7忘牛存人(牛と一体化し忘れてしまう図)のんびりしています。
8人牛倶忘(人も牛も忘れてしまう図)心を真っ白にします。
9返本還源(「自然」の図)見過ごしたものが美しく見えるようになりました。
10入てん垂手(日常に戻ってゆく図)宝物を周りに分けてあげましょう。
これを下敷きにして弁護士の成長過程を考えてみましょう。
1尋牛:弁護士とは何かと考えます。2見跡:きっかけを見つけます。
3見牛:弁護士業務と向き合います。4得牛:悩んで自分と闘います。
5牧牛:弁護士としての自分自身を知ることが出来ました。
6騎牛帰家:もう大丈夫。弁護士としての自分に自信がついてきました。
7忘牛存人:のんびりしています。8人牛倶忘:心を真っ白にします。
9返本還源:今までの苦労が美しく見えるようになりました。
10入てん垂手:旅で得た宝物を皆んなにも分けてあげましょう。