5者のコラム 「5者」Vol.51

企てを継続すること(健康維持との関係)

このコラムも300本を超えました(本稿は301本目になります)。30本くらい何とか書けるのではないかという目論見で始めたのですが、書いているうちに止まらなくなってしまいました。今から考えれば「よく5年間も書き続けてこられたものだ」と思ってしまいます。私は今年の年頭に体調を崩しました。酷い眩暈により歩けないほどになりました。何が起こったのか自分ではわからず医師の診断名を聞いて驚きました。メニエール病。加齢性疾患です。眩暈は医師から処方された薬で何とか改善しましたが、睡眠障害にも悩まされて辛い日々でした。体が弱っているときは精神状態も弱くなるもので、受任している事件のこと・事務所の運営のこと・雇用している事務員のこと・家族のことなどを考え出す毎に不安が生じそれが睡眠障害を助長するという悪循環に陥りました。
 一般論として言うと何かの企てを継続していくためには、健康を維持することと仮に健康に問題が生じた場合はこれをバックアップする態勢が出来ていることが決定的に重要になります。私は年頭の疾患により、この単純な事実を嫌と言うほど実感させられました。若い頃は健康を害するイメージが無く、多少無理をしてでも仕事をこなそうとします。私は弁護士2年目の時にボス弁が市の助役に就任したため2人分の仕事を1人でこなしていました。土日も仕事をし、平日も10時ときには11時過ぎまで仕事をしていました。しかし49歳にもなると無理が出来なくなってきました。「自分は既に持ち時間の約3分の2を消費したのだ」という厳然たる事実に今更ながら気づかされた次第です。本年2月以降「歴史散歩」は休筆せざるを得ない状態に陥りましたが「5者のコラム」はストックがあったので従前どおりのペースでアップすることが出来ました。このコラムに関しては自分でも知らないうちにバックアップ構築が出来ていたようです。

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