モテる・モテないを気にする
三浦展「非モテ!男性受難の時代」(文春新書)の記述。
「最近の学生は『モテる・モテない』をすごく気にするんですよ。」知り合いの大学教員がそう言った。いつの時代でも若者は異性にモテるかどうかを気にするものだ。だが最近の傾向はちょっと違うらしい。「男のほうが待っているんです。あきらかに女が男を選んでいますから。」時代だね。「嫌われるのが怖いんです。だから不相応な女を狙う男はいませんし、一発ガツンと彼女に言ってやろうって男はいません。怖くて言えないんです。」逆にガツンとやられちゃうんだ。「むしろ女には興味がないってポーズを取る男が増えています。」素直じゃないねえ。「だからイケメンでもキャバクラに行くんです。」キャバクラ嬢でないと男の相手をしてくれないのだ。「就職せずにホストになろうとする奴もいます。」
最近の若手弁護士は「モテる・モテない」をすごく気にしているように感じます。たしかに弁護士も客商売です。昔から「お金を稼ぎたい」と鼻息を荒くする弁護士は多数存在しました。が「いつの時代も弁護士は世間にモテるかどうかを気にするものだ」とは言いきれなかったのです。何故ならば以前は弁護士数が少なかったので希少価値が認められて多くの弁護士が経済的不安を感じていなかったからです。しかし、時代は変わりました。明らかに「世間の人が弁護士を選ぶ」時代になっています。昔ながらの「一見さんお断り」なんていう弁護士は絶滅しました。そういうスタンスをとっていれば、世間から逆にガツンとやられちゃうのではないでしょうか。私だって「モテには全く興味がない」などという「偽悪的ポーズ」を取る趣味なんてありません(このHPも多くの人に見てもらいたい)。私は「お金を出して自分を飾る」広告宣伝に興味がないだけです。職人気質なので「今の状態を見ていただければ結構」と思っています。事務所が「どっと混む」なんて要らないのです。