5者のコラム 「学者」Vol.110

自分が使える武器を磨こう(武器とは言葉だ)

 結城浩氏は怠惰な大人に対して怒り、真面目な若者にエールを送っています。
 

何を怒っているかというと「私は数式アレルギーでして(てへ)」といってる(自称)大人に怒るのだ。勉強不足を恥じろよ。若者を自分のレベルまで落とそうとするなよ。文系ですから、なんて言うなよ。きょうび文系でもしっかり数式はよむぜ!若者を自分のレベルまで落しめようとするのに腹が立つのだ。数式は理系の言葉。言葉を知らなければ、学ぶこともできないし会話もできないし自分の主張を表現することもできない。計算機学者でΣがキライな人はいません。統計学者でσがキライな人もいません。数式は恋人のようなものです。エセ文系の《数式アレルギー》なんて言葉に惑わされないようにね! 中学生ならばわかりますよ。「いやあ、昨日ゲームやってて試験勉強してないんだよね」みたいな。不勉強自慢みたいな。「ガリ勉は人間性をなんとか」みたいないい加減な論理。そんなのを大人になってからやってちゃだめだよ。大人は真剣に勉強しよう。真剣に考え、真剣に学ぼう。 自分が使える武器を磨こう。武器とは言葉だ。日本語も英語もプログラムも数式も、あなたの武器だ。あなたの言葉だ。誰憚るることなく広く深く学べ。偽物の大人がへらへら文句いっても耳を貸さなくていい。あなたは、あなたが信じる本物を磨け。応援しています。

 これからの社会で誠実な知的活動をしようと思うのならば文系的センスのない理系人は活躍の場がないことを肝に銘じ、外国語や歴史や文学にも関心を持って欲しいと思います。それ以上に理系的な知識のない文系人は全く使えないことを肝に銘じ、数学や基礎的諸科学にも関心を持って欲しいと思います。これは弁護士業務にも妥当します。弁護士職務の基本は法的知識と技能ですが、それは仕事を行う必要条件に過ぎません。十分条件では全くありません。