5者のコラム 「芸者」Vol.22

依頼者とのつながり

 長山義之「わたしは悪い弁護士」(データハウス)に以下の記述があります。
 

バリバリの弁護士は、人と付き合って酒を飲んで話して打ち解け合うのが、ある意味で好きなのかも知れない。地元のロータリークラブやライオンズクラブの奉仕活動に参加しているかもしれないし、母校の同窓会の役員をかってでるのも似たようなものである。しかし、これらはすべて仕事のための営業ではないのだ。将来は客になってくれるかもしれないとか・良い依頼人を紹介してくれるかもしれないとか、スケベ根性を持っていたら人との付き合いなど出来るものではないだろう。人と話すのが好きだったり、ロータリークラブの活動に賛同して自分でやってみたいと思う、その人個人の潜在的欲求や能力が、そういうことをさせるのである。(中略)。ところが、こうした人脈やら友人関係が何故かかってに仕事に結びついて、それもいい仕事が舞い込んでくるから不思議である。

 ロータリークラブやライオンズクラブの活動に参加している弁護士や同窓会の役員をしている弁護士は私も多数知っています。そういった弁護士が「将来は客になってくれるかもしれない」とか「良い依頼人を紹介してくれるかもしれない」といったスケベ根性だけでやっているとは全く思いません。自分の廻りの積極的な弁護士さんを見ていても、そういった先生方は本当に人間付き合いが好きなのだなあと私には感じられます。弁護士になって間がない頃私もロータリークラブに入っていました.。今ひとつ馴染めないまま退会しました。現在、私はこういった活動には参加していません。母校の同窓会や子供の学校の役員もしていません。こういった意味の人脈は私にはありません。何が・どこで・どう結びついて依頼者の方との繋がりが出来るのか不思議としか言いようがありません。そういう「ご縁」を大事にしてマイペースで仕事を続けていけたらと思っています。