5者のコラム 「5者」Vol.42

何故弁護士になったの?

 問いの形式は時代を反映します。最近では「何故結婚しないの」ではなく「何故結婚するの」と問われることが多くなりました。同様に「何故弁護士を辞めるの」ではなく「何故弁護士を続けているの」と問われるようになるかもしれません。「1日1冊・弁護士の読書日記」の記事。

突然ですが弁護士を辞めることにしました。理由ですか?もちろん,この業界のお先が真っ暗だからですよ。案件は減るわ,合格者はバカスカ増えるわ,執行部はアフォだわ,司法書士は幅をきかせるわで,もう業界全体が沈みかけの船みたいな状態です。こんな船からは一刻も早く逃げ出さなければならない,そう思ったからです。優秀で嗅覚の鋭い方は,もうとっくに逃げてますよ。今後ですか?何もアテはありません。継げるような家業もないので,せいぜい会社員になるか,工事現場で交通整理でもやるか,そんなところでしょう。社会の歯車として,細々とやっていきます。とにかく,これでもう法律の勉強をする必要もなくなりますので,当ブログも終了とさせていただきます。今までご愛読くださった読者の皆様,どうもありがとうございました。最後に,今このエントリを読んでいる貴方にひとこと。このまま弁護士を続けていて,本当に大丈夫ですか?それでは,また会う日まで。(終)

「1日1冊」先生のセンスと努力には並々ならぬものを感じていたので上記記事には驚きました。弁護士を辞める理由は人さまざまなので他人の私がとやかく言えることでは全くありません。
 社会学部出身の私は「何故弁護士になったの」という問いをされ続けました。この問いに対して私は「問われたときの気分」と「問う人の知性感性」を天秤にかけて、その場その場で違ったことを述べてきたように思います。本当のところは自分でも判らないのです。今「何故弁護士を続けているの」と問われても何と答えたらよいのか、よく判りません。

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