死ぬときに「良かった」と思える意思決定
大津秀一「死ぬときに後悔すること25」(致知出版社)に末期患者の後悔が整理されています。
1健康を大切にしなかった。2たばこを止めなかった。3生前の意思を示さなかった。4治療の意味を見失ってしまった。5自分のやりたいことをやらなかった。6夢を叶えられなかった。7悪事に手を染めた。8感情に振り回された一生を過ごした。9他人に優しくなかった。10自分が一番と信じて疑わなかった。11遺産をどうするか決めなかった。12自分の葬儀を考えなかった。13故郷に帰らなかった。14美味しいものを食べておかなかった。15仕事ばかりで趣味に時間を割かなかった。16行きたい場所に旅行しなかった。17会いたい人に会っておかなかった。18記憶に残る恋愛をしなかった。19結婚をしなかった。20子供を育てなかった。21子供を結婚させなかった。22自分の生きた証を残さなかった。23生と死の問題を乗り越えられなかった。24神仏の教えを知らなかった。25愛する人に「ありがとう」と伝えなかった。
健康関連が並ぶ(1から4)のは判りますが、それ以上に「自分は何のために生きてきたのだろうか」と問いかける言葉が多い。自分の夢(5・6)趣味や嗜好(14から16)異性や家族との関係(17から21・25)死後への配慮(11・12・22)思想や宗教への親しみ(23・24)等々。依頼者の大きな意思決定にかかわるとき私はこう話してきました。「死ぬときに『あのとき決断しておいて良かった』と思えるような意思決定を今してください。ただし死ぬときに本当にそう思える決定であるのか?今は判りません。貴方の今後の生き様で決まるのです。」