5者のコラム 「5者」Vol.120
新判例とフリーライダー
他人が生み出した新判例にただ乗りし大規模な広告を打って儲けている法律事務所が目立つ。派手な広告と事後の対応の問題性について私は厳しい観方をしているが、新判例に便乗すること自体は構わないと思う。将棋の世界の如く「新手1勝」だと思う(アイデアを考えた人はその事案で報酬を得るのみ・後は公共財産)。昔は情報化が遅れていたので「新手一生」(升田幸三)だったが今はそんな時代ではない。情報は瞬時に共有される。フリーライダーが跋扈する。パイオニアの努力と成果が見合わないが、今の世の中は全部そうなので仕方がないと思っています。(FB上の議論)
1 フリーライダーのみ利益を上げるなら困難な事案に取り組むことことがやり難くなる。「パイオニア」がいなくなれば業界全体がジリ貧になる気がします。
2 債務整理に特化し大規模広告を打って展開することが大きなアイディアだったのかも?
3 フリーライダーが「望ましい」とは思いませんが判例というシステムに知的財産権がない以上、パイオニアが優先的地位を言っても無理だと思います。将棋界をみても皆が怠惰になったわけではなく昔以上に誰もが新しいアイデアを競う時代になっています。
4 アイデアといっても法律の枠内だから限度があります。とすると「見せ方」とか「商売の仕方」とか、そういった表面的なところでの差別化が進むのでしょう。
5 フリーライドだって一種のアイデア。彼らは商品化が上手。1つの活路でしょう。ただ彼らは独自開発能力がないので「食っていけるネタ」がないと飢え死ぬ運命にありますね。