久留米版徒然草 Vol.183
介護の精神で
先輩講話(2024/12/3)にて卓話の前説としてしゃべったことを再現します。
劇作家井上ひさしは「全てのエッセイは自慢話である」という名言を残している。これに従えば「全ての先輩講話は自慢話である」。高齢者が過去を明るく語るのは良いことだ。あるホステスさんが客を虜にする会話のパターンを「悲しいストーリー(暗い過去)」と「夢見るストーリー(明るい未来)」に分類していた。これに準えて言うと高齢者に「明るい未来」はない(死ぬだけです)。高齢者が過去を明るく語るのは最も害がないことである(ボケた高齢者が「暗い過去」を語り始めたら悲惨すぎる・「現在に対する愚痴」を吐き始めたら手を付けられない)。それゆえ高齢者が「明るい過去の話」(自慢話)を始めたら若い方は「介護の精神」で付き合ってあげてください。