5者のコラム 「易者」Vol.46

深い質問とは

山田玲司氏は「キラークエスチョン」(光文社新書)で「人と良い関係を築きたいなら相手に気持ちよく話をしてもらう質問をぶつけるべきだ」と述べています。
1 昨夜はちゃんと眠れましたか?(眠れるかどうかはさまざまな要素がかかわってくる)
2 あなたのお母さんはどんな人?(家族のことを話せる人は自分のことを判ってくれる人)
3 人生で出会った、いちばん魅力的な人は誰ですか?(好きな人について語る人を見るとき、より伝わるのは「好きな人のこと」ではなく「誰かの良さを伝えようと一生懸命になるその人自身」)
4 自分が一番つらい時期に学んだことは何ですか?(うまくいかない時の話のほうが、その人の本質を知ることが出来るし、深い話も出来る)
5 自分の子供にはどんなふうに生きてほしい?(人は子供が生まれると自分が今迄の人生で学んだことを自分の子供に伝えたいと思うようになるらしい。おまけに子どもに望むのは自分が出来なかったことの実現であったりする)
6 10年後は何をしていると思いますか?(「10年後の自分」というのは、かなりリアルでいながら、ふだんあまり考えない未来だろう。でも、それは確実に訪れる自分の未来なのだ)
 説得的な語りに一定の型(トポス)があるように深い質問(キラークエスチョン)にも一定の型があります。これらを意識しておくことは弁護士業務にもきっと役に立つはずです。 

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