マッサージを受ける側の視点
私は芸者11でサービス業としての弁護士(マッサージ師から見える顧客対応の意味)について論じました。今回はマッサージを「受ける側」の視点を論じてみます。
弁護士業は難儀な商売です。「難儀ではない」という方がいるとすれば、本当に運がよいか・手を抜いているか・もの凄く鈍感か、のいずれかに該当すると私は思います。弁護士は職務遂行の過程で他者から鋭いとげを受け多大のストレスに曝されます。それは弁護士を長期にわたり蝕み心身の不調をもたらします。弁護士は昼間パソコンの前に座って作業をしていることが多いので、特に目や肩に多大なる疲労を抱えています。弁護士は身体を軽視してはいけません。弁護士業は身体を酷使する仕事です。ストレスの解消法は各々創意工夫していると思いますが、有力なのがマッサージです。私が良く行くのは市内の某温泉のマッサージ室です。入浴する前に必ず予約を入れます。サウナに入りたっぷり汗を流します。冷水を浴びて体を引き締めます。その上でマッサージを受けます。約1時間にわたり身体をほぐしてもらいます。特に疲れが溜まっている頭・首・肩を入念に揉んで貰います。上手なマッサージ師の方と馴染みになると自分がマッサージして欲しい部分を察知して貰えるようになります。マッサージ師の力の入れ方と呼吸を合わせれば指が心地よく身体の中に入っていくのを感じるようになります。弁護士と依頼者の関係もそうなれば良いなと感じます。依頼者が判って欲しい部分を弁護士が察知すること。呼吸を合わせることにより、弁護士の言葉が心地よく依頼者の心の中に入っていくようにすること。それが私の考えるサービス業としての弁護士業務の理想です。