■2018年12月19日(Wed) 医者 123
 歳を重ねると弁護士業務は「病との戦い」という側面が生じてきます。特に弁護士会の執行部を担う方はストレスの大きさに圧倒され心身の不調を生じさせることが少なくないようです。数年前、弁護士会から「県弁会長の職務を終えられた先輩弁護士が亡くなった」とのFAXを受けたときに、いろんな思いを込めてフェイスブックに次の文をアップしました。
   人間、50歳を超えると心身どこかに病をかかえることが多くなるが、加えてこの職業は
  ケンカ代行業的側面があり、負う重圧は半端ではない。まして執行部に入ると、対内的に
  も対外的にも多大のストレスに曝される。昔から会長職を全うした直後に体調を崩される
  方が多く見受けられた。本日、20年以上前からお付き合いがある先輩弁護士の訃報に
  接して、弁護士業の難儀をあらためて痛感します。ご冥福を祈って合掌。
 「弁護士は長命ではないことが多い」(医者101)。いろいろな理由があると思いますが、象徴的に言えば「仕事で自分の心身を擦り減らす」ことが大きいように思われます。弁護士業務とは、以前使った隠喩(メタファー)を使えば、「消しゴム」(@まどみちお)です(芸者73)。汚れたものを綺麗にするために美しいもの(法)を残すために自分を擦り減らす仕事です。自分がちびていって消えてなくなってしまう仕事です。「ケンカ代行業」的色彩の強い弁護士業務が「身体に・精神に」良いわけがありません。医学的に言えば、弁護士業務は常に交感神経の緊張を強いられている仕事であり、抱えるストレスは半端ではありません。外科医も・精神科医も・短命な方が少なくないようです。他人の命を長らえさせるため自分の命が短くなるとは難儀な職業です(@内藤國雄)。弁護士も同じ危険を抱えています。しかも「危険をいつも避けていると仕事自体が成り立たない」という悲しい職業なのです。